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研究室に入って学んだこと

四年生の終わりに研究室配属されて一年経つ。卒業だ。
このまま大学院に進むためこの研究室での二年目が始まろうとしている。

この一年は大学生活四年間の中でも特に成長を実感したと言いたい。研究室では縦割りの班で研究をしている。入った当初うちの班のM1が一人で基礎研究をしていたため相当ハードな研究スケジュールで黙々と行っていた。M2はその当時就活中であった。

M1の先輩を見て黙々と一人でこれをやっていたのかと思い純粋に尊敬した。その後一緒にその基礎研究をやりそれを元に研究を重ねた。物足りなさはあるものの研究室で研究ができていること自体に新鮮味と楽しさを覚えていた。

二ヶ月経った頃に教授からあるテーマをもらい一人でやることになった。早々に一人立ちした。当然M1の先輩に質問したり、手伝ってもらったりしてスムーズに実験を進めた。
この頃からM2が戻ってきた。こいつが使えない。初めはよかったが段々とあまり賢くないことに気がついてしまう。偉そうなことばかり言うが僕の想像の範疇を越えてこない。感心できない。まずここで思う。「先輩を信用してはならない」

その後、めんどくさくなり適当にあしらっていたら当然のようにギクシャクする。いまでもだ。大人になると関係が悪くなること色恋以外でなかったが久しぶりに悪くなった。一年しかいないしということで放置。

僕の実験は夏の国際学会で班の研究発表で使われた。初の国際学会ということもあり楽しく、研究欲も高まった。学会が終わったらまた別のテーマをということで一人で研究していくとこが決まった。

帰国後別のテーマを始めたのだがこちらの基礎研究はまた別のM2がやっていたのでそのM2に基本的なことを聞き、いままでのデータなどをもらいこれを発展させていく。この先輩は人当たりも良く楽しくやっていた。

3ヶ月ほどやっていたがどうも良い結果が出たり出なかったりと安定しない。自分で作っていった部分の確証は持てていないため先輩に相談する。いくつか間違いが見つかり修正していくがどうもしっくりこない。その後教授と議論を重ねて確認すべき点を全て挙げた。この頃から先輩が作った部分も検討項目に挙がってきた。そしてそこから1ヶ月たちようやく改善できてきたのだが、間違いの原因が先輩からもらったある部分であった。しかも先輩はこれを使っていると言っていたが使っていなかった。やはり「先輩を信用してはいけない」

卒業前のM2は卒業確定しているため、めんどくさがり全然真剣に取り合ってもらえないため自分でやるしかないと腹をくくったが先週の土曜日である。

大学に入りサークルなどで先輩はいたが酒を飲む場でしか話さないような付き合いをしていた。先輩という存在は高校の部活以来だ。部活では当然自分よりも強く全面的に尊敬する対象であった。研究室では特に分野に特化した勉強をするため当然入りたての状態では先輩のほうがよくわかる。しかし理系の研究はただの座学とは違うため漠然とした言い方になるが成長速度は人によって露骨に差が出るだろう。理系の研究に限らず、実力がものを言う世界はこういうことなのだろう。

自分の知識のなさを先輩のせいにしているようにも聞こえてしまう。ただ自分が必死に研究すればいいだけの話だ。これからの人生で多くの人と知り合うだろう。年齢だけで敬うような年功序列はもう止めよう。